こちらの英語版記事の翻訳です。
開催中のDesign Challengeの一部として、傑出したエントリーに毎週スポットライトを当てて、応募の裏側をインタビューしています(英語版)。これらのインタビューを通して皆様に設計プロセスへ理解を深めていただき、このような驚くべきアイデアがどのように開発され、そして最終的に実現するのかを理解していただければ幸いです。
今週はSolar Domeの設計者、ジェームズ・アイルランド氏にお話を伺いました。
このプロダクトのきっかけとなったインスピレーションは何から得たのですか?
電球の代わりに古い空き瓶を利用するというあるガジェットを目にしました。水の入った瓶をトタン屋根に取り付けると60W電球に相当したというのです。
私はテクノロジーを使うことで自然の資源を活用するという、そのアイデアに関心を抱きました。私のSolar Domeの設計はソーラー発電による夜間灯と日中使える天窓を組み合わせたもので、シンプルで効率的な照明方法となっています。
防水仕様のソーラーパネルの裏にバッテリーが取り付けられています。また、ボトルの中に差し込まれている管にはもっとも効率的なLEDライトが装着されていて、このプロダクトは丈夫に設計されています。
「ユニバーサルデザイン」「エコロジー」「ユビキタス」といったコンテストテーマについてはどのように設計で取り組まれましたか?
発展途上国や災害救助で活用できるような使いやすい設計となるよう取り組みました。また、多くの人々が、それぞれの家庭で異なった方法で照明を利用できるようにするという観点から移動性に考慮しました。たとえば、先日、フィリピンを襲ったHaiyan台風では、日没後の電気のない暗闇で台風の経過を待たなければならず、この設計が多くの人々の助けになるかもしれません。ソーラーパワーとLEDライトを用いているので、エコな暮らしも実現します。
どのようにDesignSpark Mechanical(DSM)の使い方を習得されたのですか?
3Dソフトウェアに慣れていたので、とても簡単にDesignSpark Mechanicalの使い方を身につけることができました。このソフトは非常に直観的なので容易に学ぶことができます。いろいろと試行錯誤してみるだけでよいのです。私の意見としては、今ある中でもっとも良いフリーのソフトウェアではないかと思っています。
DSMechのどの機能が一番便利でしたか?
私は"プル"機能が素晴らしいと思いました。一度コツをつかんでしまえば、コンポーネントを簡単に拡張して、すぐにモデルをみることができます。そのデザインを見回すように、モデルを回転させて見ることができます。
また、スケッチモードの2Dの設計をそのまま3次元モデルにできるのも助かります。RSコンポーネンツのオンラインモデルやカタログにアクセスできるので、本当に効率的に作業することができるようになっています。
私は、1つのソフトウェアで設計の全プロセスを行うことが可能でなので、DSMechを若い設計初心者の方に勧めたいと思いました。
もし優勝してRepRapPro 3Dプリンターを入手したら、何を3Dプリントしようと思いますか?
いくつか物理的にテストする必要のある私の設計したプロトタイプをプリンターで出力したいですね。エンジニアとして、実際に手でさわることのできる状態の物理的なプロダクトを設計をテストできるというのはいつでも好ましいことです。
DesignSpark Mechanicalチャレンジでの優勝につながると思われる、このアイデアが優れているところを教えてください
9月にマンチェスターに行われた48時間DSMチャレンジで元になる設計として設定されたテーマのいくつかを継続し、常にその設計がシンプルになるように努めてきました。Solar Domeは、さまざまな可能性を秘めた、応用範囲の広い製品として開発できました。
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