バージョン6の新機能: DesignSpark Mechanical専用エクスポート機能
3次元設計ソフトフェアのDesignSpark Mechanicalリリースから、多くの皆様から基板の3次元情報のシンプルなエクスポート方法が望まれていました。以前のバージョンのDesignSpark PCBでも機械系CADへのデザインの書き出しは可能でしたが、それにはほとんどのユーザには必要ないような設定を行う必要がありました。そこで、我々は別の機械系CADへのIDF書き出しを行うための標準エクスポート機能とは別に、 DesignSpark Mechanical専用のシンプルなIDFエクスポート機能を追加しました。
DesignSpaek Mechanical IDFエクスポートの使い方
この機能はメインメニューのOutput>DesignSpark Mecanical(IDF)から利用可能です。
IDFフォーマットは、プリント基板のデザインからボードやコンポーネントの情報をインポートするために、DesignSpark Mechanicalで利用されます。この機能では、システムに合わせたIDFファイルを書き出します。
他の機械系CADなどを利用する場合はOutputメニューにある標準の出力オプションを利用することをお勧めします。
IDF出力には、DesignSpark Mechanicalにインポートするために2つのファイルが必要です。これらの2つのファイルは、ボードの外形、コンポーネントのインスタンス位置を定義するものと、コンポーネントの形状、高さ、単位や名称を定義するものからなります。
出力設定
Output Filenameには、ボードとコンポーネントの情報を含んだIDF Board(.idb)ファイルの名称と場所を設定します。デフォルトの保存場所は、DesignSpark Mechanicalフォルダの下のPCB designフォルダになっています。ファイルの拡張子は.idbです。IDF Library(.idl)ファイルは、Boardファイルで使われているコンポーネントに関する情報が定義されています。このファイルは、Boardファイルと同じ場所に同名で保存されますが、拡張子は.idlです。
Board Thicknessの項目は、最終プリント基板の実際の厚さを定義します。これは、ミリメートル単位で常に定義されます。
Height Valueボックスのテキストの通り、Height(高さ)の値は、機械系のシステムにおいてコンポーネントの高さを定義するために使われます。
値はコンポーネントライブラリで定義されており、コンポーネントのインスタンスにおけるローカルな値は関係しないことに、Height値を割り当ててコンポーネントの高さを定義する際は注意してください。それぞれのデバイスは割り当てられた高さをもっています。これは、DesignSpark Mechanicalが把握できない、コンポーネントの異なるインスタンス上で異なる値をもつことをさけるためです。
デザインに高さの値が含まれていない場合、そのデバイスのコンポーネントライブラリに値を追加し、デザイン上のコンポーネントをアップデートしてください。値が見つからない場合は、コンポーネントの3Dパッケージから高さを抽出します。この値も見つからない場合は1mmとして値が出力されます。
Exporting designs from DesignSpark PCB to Mechanical CAD(英語版) のチュートリアルに紹介されている内容は、新しいシンプルなDesignSpark Mechanical専用IDFエクスポート機能にも適用可能です。